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「あ!だ!」 「うわっ。びっくりした、銀次さんにさんかー…。さっき蛮が探してたよー。」 「だろうね…。」 よく銀次さん達が水浴びをしている広場の植え込みの裏側。 私達はを見つけた。 「ばーん…。」 「ダメなのです!!」 銀次さん(たれ)が叫ぼうとしたに飛びつき阻止する。 「そっちも弥勒さんに追われてるんでしょ。黙っとくから黙ってて。」 「あい…。」 飛びつかれて倒れたままの体勢で手を挙げて返事をする。 「ねー、蛮ちゃんとはどこであった?」 「数分前にこの場所で。」 「ここ!?」 「数分前じゃまだ近くにいそうだな…。」 「うん、そこにいる。」 が指差した方向には例の4人が。 「そこぉ…。」 「あまり大声出さないで、銀次さん。」 私が銀次さんを地面に押し付ける。 「とりあえず、様子を伺わないと…。」 「目撃証言は得られましたか?」 「さっぱりだね。」 「には会ったけどよ、肝心の銀次との情報はなかったな。」 まるで探偵か、もしくは警察のごとしの会話だ。 (しかし話している人物はどちらかというと立場は逆だろう。) 「本当にここにいるんですか?」 花月はまだ半信半疑のようだ。 「いるよ。美堂クンにはわかるんじゃないかな?」 「…銀次は近いだろうな。だがよ、別行動取ってる可能性だって否定出来ねェからな。」 「もいるとは限らない、と言いたいのかな?」 「また探しに行かなくてはなりませんかねぇ…?」 「お前らは…!」 「…テメェは弥勒夏彦…!」 そこに現れたのは弥勒兄弟の長男夏彦だった。 「なんでテメェがここにいんだよ。」 「俺は間久部を探しているだけだ。」 「…?アイツならさっき会ったぞ?」 「どこにいた。」 「さァな…。自分で探してみろや。」 「この…!」 2人が戦闘体制に入る。 「…風鳥院流絃術、絃呪縛。」 瞬く間に動きを封じられる蛮と夏彦。 「何しやがる、絃巻き!」 「今はそんなことをしている場合ではないでしょう。銀次さんとさんを探さなくては。」 「銀次君とさんならさっき会ったよ。」 何時の間にか入れ替わっていた雪彦が言った。 「何ィ!?どこでだ!?」 「でも2人とも走って行っちゃったよ。」 「チッ。使えねー。」 「それで、はどこに?」 「さっきはそこの植え込みの裏にいやがったぜ。」 花月に絃呪縛をといてもらい、蛮が指差した方向は…。 「…なんか、指さされてるんですけど。」 「あ〜、ホントだ〜。」 「…ヤバイんじゃないの?」 「そこか、!!」 突然、夏彦さんが斬りかかってきたのを即席にしては見事すぎるコンビネーションでかわす。 「銀次!?」 「さんまで!!」 「あ〜、見つかっちゃったよ!どうしようちゃん!!」 「…。」 「何?さん。」 「今は散歩中じゃないよね…?」 「ああ、そうだった!持ってる持ってる!!」 ポケットを探る。 「…そういやさっきの仕事で使っちゃった…。」 「えっ?何を!?」 それってものすごく意味がない。 「なーんて言ってみたりして。」 こういう時にそういう紛らわしい事をしないでほしい。 ボワンと辺りが煙幕に包まれる。 「今のうちに…!」 「そうはいかねェな!」 「ふぎゃ!」 「逃がすか!」 「ギャー!!」 銀次さんが蛮さんに、が夏彦さんにそれぞれ襟首をつかまれた。 「さん助けてー!!」 助けを求められてもそんなことしてる暇はない。 せっかく捕まってないんだしね! 「がんばって2人で逃げて下さい!」 私は颯爽とその場から逃げ出した。 「ちゃん、ヒドイよぉ…。」 銀次さん(たれモード)が蛮につかまれたままぐすっと泣いていたら。 スルッ。 「うぎゃ!」 上着から抜け落ちた。 そうか、その手があったか!! オレは急いで上着を脱いで銀次さんをひっつかみ煙幕に紛れて逃走した。 03.10.16up(04.06.23修正) Back or Next |