●密命―監視者としてのシタン
シタンが天帝から
授けられた密命は、接触者で
あるフェイの≪力≫が、
アーネンエルベとしてふさわしもので
あるかどうかを見極めることが主幹となっている。
それに加えて、ヒトそのものの成長、
管理者のいない状態で≪福音の却≫を迎えた後も、
ヒトとして生を享受できるのか。
神の復活が成された後に、自由意志による
未来を獲得できるものであるのか。
といったことを判断するための調査も含まれていた。
シタンは報告のために、度々天帝の下を訪れている。
時にはユーゲント時代の同僚であり、同じ守護天使で
あるラムサスと
会うこともあった。
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【ソラリス時代のヒュウガ】
●家族を失った疫病事件
ヒュウガ13歳の時、第3級市民層が疫病に冒された。
これにより、両親と8人の兄(すべてが実兄である可能性は
低い)、剣術を指南してくれた祖父など、家族全員が死亡している。
当時から天才的な知能を発揮していたため、
第3階級民の間で、彼が毒物実験を行ったのでは
ないかという疑いが広まり、迫害される。
それはユーゲント入学まで続いた。
●ラムサスの執り成し
第3級市民層を襲った疫病事件によるいわれなき疑いが
広まったことで、ヒュウガの存在自体が当時ユーゲントで
エレメンツ発足を推し進めていたラムサスの目に留まる。
ラムサスはヒュウガをユーゲントに
入学させ、エレメンツへと加入させる。このとき、
ヒュウガはシグルドと
同室になり、
先輩ジェサイアとの
交友を深めていった。
●ジェシー、シグルドとの交友
ジェサイアはヒュウガがエレメンツに加入した時、
すでにラケルと
結婚し、ビリーをもうけていた。
シグルドが一時ジェサイア家に居候していたこともあり、
ヒュウガもジェサイア家を良く訪れていた。
劇中の思い出話で、「酒を飲んで3人で腹踊りを
やった」などと語られており、かなりジェサイアの
遊びにつきあわされていたようだ。
●数々の兵器を設計
ヒュウガが守護天使に選出されたのは、幼少の頃身につけた
剣術と兵器設計技師としての卓越した才能、
策士としての手腕を評価されたため。
特に兵器設計技師としての能力は群を抜いており、
地上に降りるまでの間に彼が設計した兵器は数知れない。
代表的なものだけを挙げても、ラムサス機ワイバーン、
ヴィエルジュ搭載のエアッドシステム、バントライン、
アルカンシェル、エレメンツ専用機(4機)と、
枚挙にいとまがない。
●第3次シェバト侵攻作戦
ヒュウガのソラリス時代のエピソードで、
彼の策士としての才能が高く評価されていたことを
物語るのが、第3次シェバト侵攻作戦である。
ソラリスによるシェバト侵攻作戦は、500年前のソラリス
戦役以後、間を空けず2度行われており、
第2時以降およそ300年の小康帰還を経て再開されたもの。
若干21歳で守護天使に就任したヒュウガは、
2年後にこの作戦の総指揮を任された。
ヒュウガは、この作戦でシェバトの三賢者の1人である
武人ガスパールと対峙。
剣術を駆使して渡り合うが、勝敗は決し得なかった。
この時、ガスパールの孫娘で
あるユイとも出会っており、
ヒュウガは彼女に強い恋愛の情を抱く。
三賢者の働きをシェバト軍の必死の抵抗により、
両軍の疲弊が激しくなったところで、ヒュウガは
即座に撤退を指令。全軍を鮮やかに引き上げさせる。
シェバトは陥落こそ免れたものの、
その戦力はすでに壊滅状態となっていた。
ヒュウガの下した撤退命令は、戦局から判断した
戦略的撤退であるが、ユイに対する個人的な感情も、
少なからず影響していたのかもしれない。
●剣術の封印
ヒュウガは、7歳の頃に祖父キッカによって剣術を伝授され、
「白壇」と「黒壇」という二振りの真剣を授けられた。
ヒュウガは学問だけでなく、戦闘術にも非凡な才能を
発揮し、特にその剣術は、ソラリスでは類を見ないものであった。
第3次シェバト侵攻作戦においてガスパールと対峙し、
その際にユイを見初めたヒュウガは、帰還後に
その立場を利用して、度度密かにシェバトを訪れた。
ユイとの逢瀬を重ねながら、彼女の祖父である
ガスパールとも議論を交わす。
その中でガスパールの武人としての意気に触れ、感銘を受けた
ヒュウガは、殺人を目的とした自己の剣術を封印する事を決意。
「白壇」と「黒壇」をユイに預け、ガスパールを師と仰いで
素手による格闘術の鍛錬と精神修行を始めた。
その後、天命の密命を受けて家族とともに地上へ降り、
シタンとしてフェイを監視しながら幾多の戦闘を繰り返して
いく中でも、剣の封印を解く事はなかったが、フェイたちが
ソラリスへと辿りついた時、フェイの中に
潜むイドと
対決する場合に備え、意を決して剣の封印を解いた。
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【家族―娘との関係】
シェバト侵攻作戦から2年の後、ヒュウガとユイの
間にミドリが誕生した。
前年のエルル粛正時に出現したイドの驚異的な力を
知った天帝カインは、この頃からヒュウガを呼び寄せ、
接触者のアーネンエルベとしての可能性を探る計画を立てる。
ヒュウガは近く地上へ降りることをユイに伝えた後、
しばらくシェバトへの訪問を控えていた。
2年後、ヒュウガはシタン=ウヅキと名乗り
ユイとミドリを連れてラハン村に降りる。
ユイはシタンの前身を知っており、
ラハン村で暮らす理由もわかっている。
その上で、フェイともごく自然に付き合っていた。
娘のミドリは、元々無口な質だが、ことに父親との会話は少ない。
動物と意志の疎通ができる能力を持っており、劇中ではゼプツェン
内のニコラの
意志などを感知している。
父であるシタンに対しても、その背後にある
天帝やガゼル法院の
存在、フェイの監視者としての役目などを
感じ取り、素直に心を開くことができなかったのだろう。
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●ラハン村での暮らし
フェイの監視を目的とするシタンは、ラハン村で
重傷を負い意識を失ったフェイと出会う。
医師としてラハン村を訪れたシタンは、フェイの治療と看護に当る。
ソラリスで培った知識と技術でフェイを蘇生させると、
村の裏山に居を構え、フェイの回復を待った。
豊富な知識と確かな医療技術、そして温厚な性格と
妻子があることから、村人の信頼も得られ、有事の
相談役としても頼りにされるようになる。
また、機械いじりの趣味を見せ、カメラやオルゴール、
ポンポコ風呂などを製作・修理。
村の機械のメンテナンスや修理なども引き受けていた。
フェイはイド封印による人格喪失状態であったため、
回復時はかなり情緒不安定であったが、
シタンの手引きにより、徐々に落ち着きを取り戻す。
そのためフェイはシタンに懐き、よく彼の家を訪れて、
皆で食事をしたりミドリと遊んだりしていた。
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