シャンプーは、頭髪および頭皮を洗浄するための洗剤である。
ペット用のシャンプーもあり、この場合は頭に限定せず、全身を洗浄するものである。
車の外装用洗剤を「カーシャンプー」という場合もある。
また、洗髪自体を「シャンプー」「シャンプーする」と言う。
日本語では「シャ」にアクセントを置いて発音するが、
英語では基本的に「shampoo」の「oo」にアクセントを置く。
水を基材に、ラウレス硫酸ナトリウムといった
洗浄剤、増泡剤、保湿剤、キレート剤、香料、防腐剤を成分とする。
JIS規格ではシャンプーの容器にギザギザを付ける事が望ましいとされている。
スポンサードリンク概要
市場で幅広く流通し一般的に使用されているシャンプーは、
陰イオン(アニオン系)界面活性剤のものが多く「高級アルコール系」シャンプーと呼ばれる。
「合成シャンプー」と呼ばれる場合もあるが、
これはある石鹸メーカーが作り出した造語・俗称が広まった物であり、薬学的には誤った表現である。
これに対し、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムが主な洗浄成分のものを「石鹸シャンプー」と呼ぶ。
石鹸シャンプーはアルカリ性であるが故に、
弱酸性である髪の表面を覆うキューティクルが開き、剥がしたり、溶かしてしまう性質がある。
他に、アミノ酸系やベタイン系の、陰イオン界面活性剤
または両面界面活性剤を使用しているものがある。
これらは高級アルコール系と比べると、洗浄力や泡立ちの点で少々劣る物が多く
価格が高い傾向があるが、肌に与える刺激が弱いため
他のシャンプーを使うと接触性皮膚炎を起こしやすい体質でも使用できる。
シャンプーで髪と頭皮を洗浄した後は、
リンス、コンディショナー、トリートメントなどで髪の保護をするのが一般的である。
販売形態
一般的にはシャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメントは
それぞれ別のパッケージで発売されるが、
シャンプーとリンスが一緒になった機能を持つリンスインシャンプーも発売されている。
そのほか、キャンプ・介護・非常時等入浴ができない場合に
水なしで洗髪できるドライシャンプーも販売されている。
歴史
紀元前132年のハンガリー語の文献にシャンプーという言語を認めることが出来る。
その頃のシャンプーは「マッサージする」という意味で、
サンスクリット語のchampa(マッサージのために香油を塗る・香油の原料として使われていた
キンコウボクMichelia champacaに由来)から
ヒンディー語のchampoを経て伝わったと考えられている。
1759年にシェイク・ディーン・マホメットがイギリスのブライトンにハンマームを開設、
これを切っ掛けとして洗髪の習慣がイギリスに広まった。
最初のうちは髭剃り用石鹸にハーブを混入したものを洗髪に使用していたが、
やがて石鹸シャンプーとして一般に普及。
1930年代に至って界面活性剤が開発されると、
高級アルコール系シャンプーが売り出される様になった。
日本での歴史
洗髪の習慣は過去に遡る程頻度が少なく、
日本髪が結われていた時代は一ヶ月に一度程度というのが一般的であった。
また、結う際に油で艶を付けるという考えから、
洗髪によって髪を美しくするという概念は今ほど強くなく、
ふのり、米ぬか、小麦粉などで髪の油分を奪う洗い方が多く用いられていた。
日本に洋髪が入ってきた時代、日本人の硬く太い髪を洋髪にするのは困難であり、
髪に適度な油分を与えるシャンプーが好まれるようになり、普及し始めた。
現在では知る人は少ない、「七夕に髪を洗うと髪が美しくなる」という言葉は、
洗髪が日課として行われていなかった時代を反映していると言える。
そんな中、江戸時代に「洗い髪」が、町屋、ことに花柳界の女性の伊達な誇りとして流行した。
江戸の女性は髪を洗うときは絞り染めの浴衣をきて、
前垂を背にかけて、髪垢で着物がよごれないようにした。
洗った後は髪が乾くまで散らし髪のまま近所を出歩き、
かわくと油をつけないで仮結にし、それをいきの極致とした。
この洗い髪の粋な艶姿で有名になったのは明治時代、東京の名妓、「洗い髪のお妻」である。
ただし江戸でも御殿女中などが髪を洗うのは、依然甚だまれであった。
髪を洗わない女性は唐櫛でよく梳いて垢をとりさり、そののち匂油をつけて臭いをふせいだ。
京阪でも髪を洗うのはすこぶるまれであったが、娼妓はしばしば髪をあらった。
天保ころから江戸の女性をまねて往々髪を洗う女性があらわれるようになった。
しかし京阪では往来で散らし髪の女性は見られなかった。
くしけずることさえ「三箇月一度可梳之、日日不梳」(九条殿遺戒)といったほどであった。
洗うよりも油を塗る方が多かった。
最初期は粘土やヒルガオのような野生の蔓草の葉を搗いて砕いて、
水に溶かした液体を用い、また灰汁などで洗った。
関東では午の日に髪を洗うと発狂するといい、
九州では夜、髪を洗うと根元から切れるという。
民俗学者は前者は丙午の迷信と関連づけ、後者は「本朝医談」や「後見草」にある
かまいたちや妖狐などのしわざと考えた髪切の怪を思わせるという。
髪洗いの吉日もあり、「権記」寛弘6年5月1日の条には暦林を引いて
「五月一日沐髪良、此日沐令人明目長命富貴」という。
阿波では旧10月の戌の日におこなう御亥の子祭の晩に髪を洗うと赤毛が黒くなり、
老いても白髪にならないといい、福島市付近では七夕の夜、婦女が流に出て洗髪する。
1988年には朝早く起きてシャンプーをしてから通勤、通学する「朝シャン」が若い女性に流行した。
このためシャンプーが手軽に、短時間でできるような商品が開発された。
シャンプーとリンスが一度で済むリンスインシャンプーのほか、
裸になって風呂場まで行かずとも、洗面台で髪を洗えるシャンプードレッサーが登場した。
雑誌の広告欄には「服を着たままシャンプーができる」というキャッチコピーを掲げた
ハンディシャワーに、セーラー服姿の女子高生がシャワーを持って微笑んでいる写真が掲載されていた。
またここ数年、クールビズの浸透に乗って、理容店では夏場に冷やしシャンプーを取り入れている。
全国理容生活衛生同業組合連合会のキャンペーンによるものである。
主にトニック系、メントール系の強いシャンプーを冷凍庫に入れて冷やしたり、
氷を混ぜて冷やしたりという手法がとられている。
山形県で最初に提案された、とテレビでも紹介があった。
中でも東京の神田神保町にある理容店「セブンヘアー」の「冷やし頭」は登録商標している。
シャンプーの選び方
髪の状態に合うシャンプーを選ぶのには、
大きく分けて、市販の物とプロユース(業務用)の物に分けられます。
市販の物の多くは「誰にでも合うシャンプー」に設定されています。
洗浄力が高めで石油系の原料を多く使って、しなやかさを出しています。
ここで気をつけないといけないのは、市販の物は安価であるが故に
効果自体も?マークが付いてしまうケースが多くなります。
一方でプロユース製品は「髪質や髪のコンディション」に合わせることができる点で、
何かにこだわって作られています。
例えば軟毛の方でボリュームが欲しい場合。カラーリングして乾燥毛の方。
肌が弱く無添加志向ならっと言った用途や髪質によって様々なチョイスが可能な点です。
実際自分に合うプロユースのシャンプーを見付けると
毎日のスタイリングのし易さ、カラーリングの色合い、手触り等、随分変化がみられると思います。