鮮やかな光に溢れていた午後だった。
カミサマがいないと知った日。

そこにあったのは絶望だったのだろうかと、他人事のように考えたことを憶えている。
既に物言わぬ人は、それでもその髪が光を弾いて。
眩しいぐらいキレイに、きらきらとしていて。


目を閉じたその顔は、眠っている時のようにきれいなままで。
少しだけ血の気が失せているようにも思えたけど、元々白い肌だったから、そんな違いも確かではなくて。



・・・・どうしてここにいるのが自分なのかと思ったのだ。





よく晴れた空の美しさ。変わらぬ世界は目眩がするほど美しかった。
喘ぐように息をしたこの喉から、もう二度と、


自分を生かすためのことばが流れ出ぬようにと願った。







「お前は逃げてばかりだな」

残酷な言葉はいっそ心地良かったかもしれない。
だって、もう、いらないんだ。

「逃げればいい。何処まででも、誰からでも」

いらないんだ。

―――だからどうか光を注がないで。
あなたの光を注がないで。



「どうせお前は、お前から逃げることなんざできない」





太陽が墜落する。
鳥は歌うのをやめた。

なのに空が青いから、なのに波音が優しいから。


なにもわからなくなる。






あなたをころしたのがだれかをしっている。
それがいきていてはならないことをしっている。
しっているんです。


・・・・・あなたのさいごののぞみさえ。




鳥はどこへ逃げただろう?
鳥は何を歌うだろう?

何一つ変わらぬこの美しい世界、この美しい空を、何を求めて飛ぶだろう?






わたしをいかすうたを、わたしはもう、のぞまないというのに。






・・・―→ "alive song"






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