紺青の海

05/8/20
Caution 危ない描写あり。耐性のない方はお帰り下さい。 |
4 結果
「そろそろええな」
急に肛門から、指がすぽんと引きぬかれた。
「あーっ…」
引きずられる感覚に、また声が出る。
もう遙には声を殺すことも出来ない。
「お前がええ声だすさかいに、扱かんでも勃って来たわ」
衣擦れの音がし、男がズボンを下ろす気配がした。
安が肩を掴んでいるのと、腰から下の傷みとで、遙は動くことが出来ない。
「やめて下さい、もう、やめて下さい。…死んでしまいます」
「死なへん、死なへん」
男が遙の剥き出しの腰を抱え、開かせる。
「まあちょっとな、まだキツイさかいに痛いかもしれんけど、我慢せえや」
穏やかで冷静だが、それだけに、いっそう残酷な男の声。
後ろで指がぬるぬると動き、開けさせられた口に、蓋をするように大きなものがあてがわれた。
「や…め…」
「息を吐け」
めりめりと男のものが進んで来た。
「痛いっ」
体が二つに裂けそうな痛みが走る。
男のものはなおも進もうとする。ギシギシと、体の中が軋んだ。
「痛い、痛い、痛い、痛い」
男が進退きわまって、それ以上進まなくなった。
「無理です、無理です…。いたいっ」
「……」
「…駄目ですっ、いたい」
「痛いのか」
「いたいっ…」
男は遙の身体にのしかかり、腕を回していきなり遙の前の、すっかり縮こまっている遙のものを掴んだ。
「うわあっ…」
男は無造作に遙のそれを扱き始めた。
「い、いやだ、やめろっ」
男の手が巧みに遙を扱き立て、徐々にそこに変化が起きる。
この状況ですら、欲情を兆すのだ。自分が情けなく浅ましい。
男は、遙のTシャツの奥にもう片方の手を潜り込ませ、遙の胸の突起を探り当て、そこを執拗に責め始めた。
男の指の刺激で、遙の乳首は徐々に硬く強張り、つんと勃ち上る。
「安に見られてるぞ。全部」
ぞくっとした。
男が腰を進めた。
入り口で留まっていた男のそれが、遙の堅固な腸の壁を押し開いて入って来た。
「!」
遙の気持ちが前へ逸れ、そちらへ集中した内に、後ろの関門を男が突破したのだ。
遙は声を出すことも出来なかった。
腹の中が、異様な圧迫感で満たされる。
遙は男に征服されていた。
男は遙の前を玩弄し続け、右手で遙の腰を、逃げないように抱えている。
男の腹が、遙の背にぴったりと重なっている。
男が動き始めた。
「…っ!」
動かれて、入り口の痛みがぶり返して来た。
裂けそうな痛みと、腸の奥を圧迫される異様な感覚が、同時に遙を狂乱に追い込む。
「やめろっ、やめろっ、…やめっ…」
混乱して、何を叫んでいるかも分からなくなった。
「いきたいか? いかせて欲しいか」
「…」
声は出なかった。
助けを呼ぶ言葉が次第に言葉にならない呻きに変わり、声が枯れていた。
遙のその部分は、男に玩弄され追い詰められ、放出を望んでいた。
自分は磔刑を受け、人々の目に曝されながら手淫されて反応している罪人のようなものだと遙は重い頭で思った。
***
気がつけば、机の下の床を白濁で汚していた。
呼吸が戻って来たころ、自分の腹の中に、流れるものを感じた。
意識はぼんやりとし、自分の身体に起きたことがどこか遠くの出来事のように感じていた。
「安、お前もやるか」
身体の上で声がした。
「いや、遠慮しときます」
「お前は女しかあかんのやな。ま、それが正常やけどな」
遙の上で、身じろぎする気配がし、男の声が遙に向かって来た。
「ご苦労さんやったな。…あ、そや。忘れてた。記念写真を撮らな。せっかくこうして出会えたんやしな。記念に撮らしてや。おい安、ケータイ出せ」
安がポケットから慌ててケータイを出す。
遙は、思考のままならない重い頭で、一生懸命考えようと努力するが、何が起きるのか、ぼんやりとしか認識が出来ない。
男が、遙の腹とテーブルの間に手を入れて、遙の身体をぐいと起した。
「ああっ」
遙の身体の中には、まだ男が硬度を保ったままで入っていた。
男の膝の上に乗せられ、両足を開かされる。
閉じようとすると、両側から男の足で固定され、股間も、番っている部分もあられもなく曝された。
男はTシャツを捲り上げ、遙の胸も露わにする。
「ちゃんと顔が判るように撮れよ。そうせんと何にもならんさかい」
男は遙の顎を掴み、顔をケータイに向かせた。
イヤイヤをするが、安はその間にすでに何枚も撮っていた。
「そう泣かんとけ。これで無罪放免や。良かったな」
男が遙の身体を離すと、遙は前に倒れた。
一刻ののち、男は立ち上がった。
すでに身なりを整えている。
「ええか、誰にも言いなや。その方がまあ、お互いのため、言うこっちゃ」
男は、部屋を出て行った。
あとに、遙と安が残った。
ジーンズが、パンツと一緒に床に放り出されている。
掴もうと、のろのろとそれに手を出した。
「早よせえ」
安の声がした。
尻から流れ出るものの気配がした。
手をあてがい、確かめてみると、男の液が垂れているのだった。
ちっ、と舌打ちをして安がティッシュを差し出した。
「兄さんは普段は優しい人や。よっぽどお前のどっかが気に障ったんかな」
遙は、のろのろとジーンズを身につけた。
自分の身に起ったことを、まだ信じることが出来ない。
身体の痛みより、心に受けた傷の方が深かった。
「行くぞ」
安が先に部屋を出た。
多分誰にも、どこにもこのことを言うことが出来ないだろう。
誰に相談することも出来ず、訴えることも出来ず、この傷を抱えて行くしかない。
部屋を出ると、廊下の隅に安がいて、遙が出たあと部屋の鍵を閉めた。
せめてこの部屋、このマンションを覚えておこう。
マンションを出ても、もしかしたらあの男がいるのかもしれない。
安と一緒に行動しているのだろうから、安を待っているだろう。
『お前のどっかが気に障ったんかな』
夕暮れの街に出た。
春の終りの夕方の風が吹いた。
いつもと変わらない、京都の碁盤の目。
遠くまで見通せる東の端に、いつもと変わらない東山が見えていた。
だが何もかもが変わってしまった。
気がつけば、安はどこかに消えていた。
男もどこにもいなかった。
- The End of 1st - To Be Continued -
単にレイプだけの話になってしまいました。言葉が下品ですみません。 ヤクザまがいのこの男が大好きなんです。言葉責めというか。妙に明るくて。連載の予定ですが果して…。