あらすじ

野球一筋に生きてきた野球少年・箕内。
チームに恵まれず、中学時代は最弱とまで言われた学校に所属していた。
それまで「チームでプレイする」をモットーにしてきたが、高校進学を機に
「チームで勝つ」野球を求めるようになり、地域の強豪校・県立盟稜高校を志望。
見学会と呼ばれる推薦試験に参加することになる。

その道中で会ったのが変人・仙波。

彼に振り回されつつ無事に見学会には参加できたものの、
その見学会は強肩で有名な同級生・斉藤のみの入学が決まっていた出来レースだった。

不公平で不義理な高校側の態度に噛み付く箕内。
その度胸に感心した仙波が力を貸すと申し出たことから、
高校側は特別に二人の実力を見せる場を設けてやることにする。

そんな中で仙波と箕内はお互いの野球に対する価値観に共鳴し、
見事高校側の心を動かすプレイを成功させ、入学を決めることになった。

の だが…



箕内秀晃(みうち・ひであき)
盟高1年・捕手。
天真爛漫で何事にも全力を注ぐ明るい少年。
体力・実力ともに平均の域を出ないが、「投手を全身全霊で受け止める捕手」として
その器を買われる。 感情をすぐ表に出してしまう性格で、よく泣きよく笑いよく怒る。
彼の真っ直ぐな性格に引き寄せられるように色んな人間が彼に味方する。
仙波とは野球の面でのみ同じ価値観をもっており、彼とバッテリーを組むのが一番の願い。
箕内の仙波の実力に釣り合うために努力を惜しまない姿が、仙波を変えることになる。
***
団地住まいで両親・弟の四人家族。
かつて所属していたリトルチームにちょくちょく顔を出しているが、小学生にもなめられがち。
好きなものはしょうが焼き。成績は壊滅的に悪い。


仙波滝一(せんば・たきいち)
盟高1年・投手。
周囲と溶け込むことなく、無言で一人行動することが多い個人主義。
箕内曰く「究極のマイペース」。
評価されているのは柔らかい体で繰り出す独特なフォーム。
野球に対する熱は人一倍で、ストイックに独学で特訓している。
箕内の野球に対する姿勢を評価しており、練習に付き合ってやる一面もある。
箕内と付き合ううち、彼の中でただの「壁」だった捕手というポジションの意味が変わっていく。
***
母子家庭で育ち、母が入院中の現在は親戚の家から通っている。
基本的に器用で要領がいいため成績もいい。
好きなものはヨーグルト、刺身。


斉藤徹平(さいとう・てっぺい)
盟高1年・投手。
中学時代に全国大会を経験している期待の星。
体格に恵まれたパワフルな投球が評価されて、秘密裏に優遇されて入学してきた。
本人はいたって穏やかな性格で仲間思い。
むしろ少々チキンなところがあり、私立高校のスカウトもそれが原因で不合格になった。
箕内の人格にひかれ、理解している一人。
***
裕福な家庭に育ち、家族は両親・妹・犬。律儀で努力家なので、成績もいい優等生。
好きなものはステーキ。
愛犬の名前ははブルース。メジャーリーガーのベイブ・ルースを
ベイ・ブルースと勘違いしていた頃の名残。


宗方誉(むなかた・ほまれ)
盟高2年・捕手。
決め手になる投手が不在な2年生チームの中心人物。
「投手とチームを引っ張る捕手」として野球部2年をまとめている。
勝利こそ全て、をモットーに努力と闘志を燃やしていて、気性が激しく排他的な面がある。
捕手として明らかに格下な箕内が器のみを評価されて入学してきたのが気に食わず、
嫌がらせを続ける。
***
両親・祖父・兄の5人家族。厳格な祖父が家を仕切っている。
成績もよく、本来は純粋な努力家である。
好きなものは焼肉。


奥勇太朗(おく・ゆうたろう)
盟高3年・投手。
カーブが決め球の盟高エース。頭井とは1年時からバッテリーを組んでいる。
自信家で感情が豊かな性格で、マイペースに周囲を振り回す。
仙波ですら彼には強硬な態度が取れない。
少々ずぼらな性格で爪のケアが弱い。
夏の県予選では、そのケアが一因になり準決勝で敗退した。
頭井とは「タツ」「タロウ」と呼び合う仲。
***
両親・兄・姉の5人家族。末っ子気質丸出し。
成績は中の下くらいだが本人は何も気にしていない様子。
好きなものは肉料理全般。


頭井辰馬(かしらい・たつま)
盟高3年・捕手。
奥と盟高正バッテリーを組んでいた、「投手の信頼を引き出す捕手」。
冷静で落ち着き払った性格と完璧な捕球から、宗方や箕内の憧れの的になっている。
箕内の器を理解している人間の一人。
引退後、部への想いと共に使っていたキャッチャーミットを箕内に受け渡す。
卒業後は就職すると決めている。
奥とは「タロウ」「タツ」と呼び合う仲。
***
ちょっとした良家の子。祖父母・両親・兄・妹がいる7人家族。
何でもすぐに結果を出せる、「やればもっとできる子」タイプ。
好きなものは珍味全般。

葛葉芳雄(くずのは・よしお)
盟高野球部監督。
公立高を甲子園に導いた名将として、数年前に盟高に呼ばれた。
中学生を集めた見学会(名目上。実質は入学試験)で箕内・仙波の素質を見出し、
入学を決めた人物。
特に箕内の器には期待を寄せている。
部内の秩序は部員に任せる主義。

庵野圭祐(あんの・けいすけ)
盟高野球部コーチ。英語科教諭。
堅実で神経質な性格をしており、実力があると思えない箕内や
協調性のない仙波の採用を強行した葛葉を疑問視している。
悪くいうと事なかれ主義。



あれよあれよと始まり、終わった初連載作品。
箕内・宗方、仙波・斉藤が図らずも同じイニシャルになってしまったのですが、
さらにそれぞれ捕手のH、投手のTが入ってることに指摘を頂いて気がつきました(笑)
狙ったわけじゃないんだけどな…。
あと一年生達についても「滝一」「秀晃」が某アイドル・タキ○ワヒデアキさんから
とったのか、「徹平」はK池テッペイさんからとったのか、といった指摘も。
名前にはそれこそわが子のように、キモイくらい響きや意味にこだわりをもってつけているので
(滝一=どんなに激しくても濁らない滝壷のように、秀晃=日の光みたいに人を包むことに秀でた子)
いずれの指摘も偶然です、本気で偶然です。
ちなみに監督とコーチの「葛葉」「庵野」については和菓子つながり。

*・*・*

多くの方に支えられ協力を得て作った作品です。
それだけに私の実力不足で高校野球の面白さを伝え切れなかったのが
とても心残りでもありますが、私自身がこの作品を通して学んだことが沢山あり、
何にも変えられない大事な作品になりました。
この作品を通して沢山の方に声をかけていただき、キャラのイラストや感想を頂いたことが
何より嬉しいです。
ありがとうございました!



作品備考/06年〜07年製作、マガジンSPECIAL06'9号〜07'3号掲載。
番外編は こちら

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