「エクスニヒロの史実記」という歴史書は、

地獣ベヘモスの牙、海蛇リヴの血、天鳥フェイオの羽という

三大獣の一部を使う事で過去を書き換えられる魔法の書である。

自然に逆らう禁断でありながら人々をひきつけたそれは

現在ではただのお伽話に過ぎず、

史実記を持つとされる竜もまた、幻の存在となっていた。




あらすじ

スラムのビル街に住む主人公・アスは、大人になりたい一心から金を稼ぐ少年。
しかし彼の住むスラム第四区画の住民は子供扱いしかしてくれず、
アスは日々拗ねながら、同居人・ソークとウルマに軽く反発して暮らしている。
ある日アスが、いつものようにソークの経営する酒場に帰宅すると、
街の絶対支配者であるタッカーが幻の存在である竜を捕まえたという噂で持ちきりだった。
「竜を捕まえると金になる」という話を聞き、それに乗り気になっているアス。
そこへ突如、小さな竜が天井から落ちてきた……!?



アス・レミントン(16)
スラム第四区画最年少住民。よって周囲から可愛がられて育っている。(最近反抗期)
子供扱いされるのが嫌で、早く稼いで自立しようと思っている。
しかしその手段が窃盗な上換金先もスラム内の為、常にソークにバレて怒られていたり。
かなり身軽で、最近ビルを飛び歩く「ビル渡り」にハマっている。
幼少時、兄のジャンに連れられスラムに住み着く。
ちょくちょく歴史研究の旅に出かける兄が大好きで、
その度ソークに預けられても文句一つ言わずに兄の帰りを待ち続けるお兄ちゃんっ子だった。
好きなパスタはナポリタン(ピーマン抜き)。

トルテ(7〜9)
竜の子。人間にも竜にもなれる。
人里離れた故郷から、行方不明の母に会いにきたお母さん大好きっ子。
食欲旺盛で世間知らず。とにかく疑う事を知らない子供。
少々うっかりさん。
頭を撫でてくれる人が大好きで、アスのつっぱった態度の奥にある優しい兄ちゃんぷりも大好き。
宝物は母からもらった首飾り。
好きなパスタはミートソース。

ソーク・オライアド(28)
アスの保護者にして酒場「ヴェロニカ」店長、スラム第四区画長。元武器商。
若さに似合わず、冷静で面倒見がよく住民からの信頼も厚い。
酒場は常に大盛況で、住民の憩いの場となっている。
酒場のあるCビル四階を店舗、五階を自宅と所有しており、そこにウルマとアスと三人で暮らす。
アスの兄・ジャンを尊敬しており、彼の死後身寄りのなくなったアスを引き取る為、
武器商から現・酒場経営に転職。その名残で、店の奥には大量の銃火器が眠っている。
基本的に困っているものをほっとけず、何かと拾う癖があるらしい。
宝物はジャンの旅土産・ヘアバンドと首飾り。
ものすごい直毛クセッ毛。
好きなパスタはペペロンチーノ。

ウルマ(18)
唯一の「ヴェロニカ」従業員にしてアスの姉貴分。
いつも露出度が高い服装をしていて、酒場の看板娘。
以前は名家のお嬢様だったのを、弟の死がキッカケで家出。
スラムで迷っていたところをソークに拾われる。それ以来ソーク宅に居候し、
けなげに彼に尽くすソーク大好きっ子。
アスに弟の姿を重ねている。
足癖が悪く、一蹴りで大の男が壁に吹き飛ぶ威力を持つ。
少々甘えん坊。
宝物はソークに買ってもらったピアス。
好きなパスタはカルボナーラ。

イヴェルト・A・タッカー(30代前半)
絶大な支配力を持つ、街の所有者。
私設軍やビルを持っており、行動には常にガードマンが数人寄り添う。
目的の為にならどんな力も使う、残忍な性格の持ち主。
「史実記」を手に入れるためにも手段を選ばず、
「母親の居場所を知っている」とトルテを騙して街に連れてきた。
ジャンと同い年で、過去に少し面識があるらしい。
幼少時は大人しくて気の弱いいじめられっこだったのか、過去に一切触れたがらず、
常に相手を最大限に見下ろせる立場にいないと気が済まない。
宝物は祖父にもらった眼鏡ケース。と、色んな価値でトルテ。
好きなパスタがあるとしたらボンゴレ。
ジャン(享年25)
7年前に死んだ、16才離れたアスの実兄で唯一の肉親。
歴史研究家で、竜に会ったこともある人間。
だらしないが、朗らかで哲学的な性格をしていた。
実は彼も名家の血筋だが、妾の子である異母兄弟・アスを不憫に思い、
また自分も窮屈な生活から逃げ出す為にアスを連れて家出。
放浪の末スラム第四区画に住み着き、ソークと意気投合。
弟をソークに預け、研究の旅を繰り返す日々を送る。
竜に会った事実をタッカーに知られ、その研究成果を奪われ殺された。
彼が会った竜はトルテの母。
宝物は弟・アス。
好きなパスタはナポリタン(ピーマンあり)。


こんな感じのキャラ達が織り成すこんな話でした。
漫画の中で描けなかったり描いてる途中に思いついたエピソードだったりで設定が盛り沢山です。
すいません。
とにかく周りから愛されたキャラ達で喜ばしい限りです。

*・*・*

「アンピーター」という題は、
「子供でいたい」ピーターパン症候群の逆を行く
アスの「大人になりたい」思い=反ピーターパン(アンチピーターパン)
という意味でつけました。
わかりにくい。

で、アスとトルテの名前は神話に出てくるイシュタルの別身アスタロテです。竜にまたがった神様。
というのも、アスとトルテの前身となったキャラ達がいまして、それが
アス=竜の血を引く巫女  トルテ=竜を乗りこなす御子
という設定だったからなのです。中学だった当初はアスが竜だったんですね。つか女だったんですね!(笑)
で、今回の「アンピーター」の話を思いついて竜の子を出すことにした時「トルテ」という名前を使いたくて、主人公はアスになりました。
(やっぱり主人公は二の次…)
ジャンはアスがらみと言うことで、ありがちながらヤヌス神(JANUSと書き、ジャン・アスと別れる)にアスを引っ掛けて半分頂きました。
ちょうどヤヌス神が過去を見つめる顔と未来を見つめる顔と二つ持っている神様なので、歴史という過去を調べる兄と自立する未来を目指す弟という兄弟像にぴったり!って(笑)

ソークとウルマはキャラデザ当時読みおわった小説から拝借しました。
ソーク→石田衣良著「ブルータワー」
ウルマ→福井晴敏著「Twelve Y.O」
より。大好きです。

タッカーは語感でいい響きを考えて決定。
どっかで聞いた事あると思ったらキメラの錬金術師さんでしたね。
まぁ気にしない。

*・*・*

家族や周囲に多大な迷惑をかけた作品で、またキャラクターもそれぞれ色んな方に気に入って頂けて、自分自身としても思い出深い作品であります。
(作画の方は今見るとメチャクチャですが…!!/汗)
今後も大事にしていきたいなぁと思います。
単なる自己満足ページになってしまいましたが、お付き合いありがとうございました☆

作品備考/05年製作、某専門卒業製作。05年週マガ月例賞佳作。

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