外で話すのは嫌よ、とあたしは言ったけれど、



その日は11月だというのに暖かくて、

お昼の天気は最高で、


外でもまぁいいかと思って階段に2人で座った。





ねぇ翔、

別れ話をするには勿体無いくらい きれいな日ね






あたしは今日翔に会う前からずっと「別れよう」って言うつもりだった

でもなかなか言い出せないものね


しばらく2人で何も話さずに座っていた





きみのことだいすきよ、だいすき、




大学に入ってから絵と真剣に向き合うようになって
人と話すことが疎ましくなって

その中にいつの間にか翔もいて


ひとりにして、ひとりにしてって


あたしのこと支えてくれようとする翔の手を振りほどいて

あたしはひとりになることを選びました




じゃぁ別れますか、別れましょうって言うわけにもいかず、
ここまで笑ったりけんかしたりしながら一緒にいたけれど、

これ以上翔を傷つけるとあたしも傷ついてしまうから、

結局あたしは自分のことしか考えていなくて、

そんな自分に腹がたって、


他にもいろんな理由があるけどね、


だから今日は「別れましょう」って言うことにしたの。


翔の顔をみたときも、なんだかすごく静かな気持ちでいれたから、
ちゃんと言えると思っていた。



思っていたのに、

「別れようか」

と先に切り出したのは君の方で、

あたしはただ 「うん」 って答えたの。






君が

「最後にキスしていい?」

って聞くからね



あたし涙が、涙が 流れて

「ちょっとまって」

って言ったの。




翔は珍しく涙を流さないで、

でもひどく寂しそうな顔をしながら、あたしにキスをした。




別れてからも友達でいれるような関係もあるけど、
あたしと翔はきっと、そういった関係ではなくて、
ましてや親友だなんて、そんなことできるわけなくて




あたしたちきっと、ずぅっと、

遠くから近くから、

心の奥の方で、

ずぅっと


お互いを想っているから。

だから親友になんて戻れないのよ。



そうでしょ、翔。









「チョコレートパフェを食べに行こう」





そう言って


翔と手を繋いで


チョコレートパフェを食べに行った


11月の終わり。










114:チョコレートパフェ  08'01.28 up EAST
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