-桜ノート- 桜の挿し絵が入ったリングノート。 それを私は、学校に必ず持って行くの。 書いてあることは、日記のような何気ない話ばかり。 最近は、あなたが好きって気持ちを書き綴るのが多くなったよ。 そんな放課後の教室は、いつもと違う景色が見えるから好き。 『早く戻って来ないかなぁ』 そう思っても、あなたが帰ってくるのは、あと30分後。 だから、あなたのことを思いながら、このストーリーを作るの。 『ここからの景色は、どんな色に見えますか?』 『二人で見ている時とは、違うのかな』 『それが、どんな色であれ、キミの隣に居られるだけで幸せです』 『だからね…… 「ごめん、遅くなった」 「おかえりなさい。 部活、お疲れ様」 「うん、ただいま。いつも待ってくれて、ありがとう」 「どういたしまして。 私、この待ち時間も、好きだからね?」 あなたの驚く顔が見たくて、そう言ってみたけれど…… 「知ってる。 僕も、キミが好きだよ」 ほらね、驚くのは、いつも私。 「また負けた……」 「それは、お互い様」 「え、何か言った?」 「なんでもない」 桜ノートのストーリー。卒業式の日に、渡したら驚いてくれるかな? 三年間分の想いと、これからの願いを込めるから そして、最後のページには…… 『数年後も、一緒にいてください』 その一文を残して。 -あとがき- このストーリーは、学校に持って行っていたノートを 参考にしました。女の子の書いてるストーリーは、 いつか続きで作りたいなぁと思ってます。