お酒の力を借りて



注意
成人済みのお話。
黒子女体化です。













お酒の力を借りて。










午前1時。突然のチャイム。
扉を開けると其処には黒子が立っていた。

「夜分遅くにすみません。お邪魔します。」

と言い、主である青峰の脇をすり抜け勝手に上がりこんだ。

「あ、お酒沢山買ってきましたから。」








「お前さ、何時だと思ってんだよ」
「青峰君がそんな事を気にするような気にする性格だなんて知りませんでした。」

失礼な事を言いながら玄関から見ても散らかっているとわかる部屋へと足を進めた。
床に散乱したエロ本やら服やらを簡単に片づけ、自分の座るスペースを確保して行く。
確保するとその場に座り、目の前にあるテーブルに買ってきた酒類を次々袋から出して並べ始めた。
コンコンとリズムよく並べていく黒子の向かい側に仕方なく座った青峰は溜め息を吐いた。

「いや、お前一応女だろ。こんな時間に一人で出歩いて、しかも男の部屋に一人で来るなってんだよ」
「…僕が影薄いの知っているでしょう?だから大丈夫です。それに青峰君はそういったことはしないと分かっているので」

根拠のない言葉を並べ更に青峰を呆れさせた黒子は最後に出したチューハイを開けグイっと煽った。
その行動をじっと見つめ何かを察知した青峰は何時の間にか前に差し出されていたビールをあけた。

「…黄瀬か?」
「………あんな人知りません……」

図星なのか小さく呟くと自棄になりぐいぐいとチューハイを飲んでいく。
もとから酒が強くない黒子はまだ半分と少ししか飲んでないというのに既に頬を赤く染めていた。
変な気を起こさないと言ったらウソになるが、人のモノに手を出す趣味は無いため意識を散らすようにビールを飲み込んだ。

「ん……お前の事だから俺の予定調べて今日来たんだろ?」
「……火神君に聞きました。明日オフだって……」
「だろうな…んで愚痴りに来たんだろ?聞いてやるから言ってみろ」

黒子の頭をガシガシと髪を乱すように撫でまわすと黒子はむっとしながらも其れを受け入れた。
青峰は聞く体制をとり黒子が言いだすのを待った。
いざとなると言いだしにくいのか残りのチューハイを一気に飲み干し缶をテーブルに叩きつけるように置いた。
其れは黒子が完璧に酔ったという合図だった。

「あり得ないんです!」

柄にもなく声を荒げて話し出した黒子。
だがそれに青峰が驚くことは無かった。
昔から黄瀬絡みで巻き込まれるのは青峰と決まっていたからだ。
勿論双方から。
だいたいは黄瀬が多かったが、時々こうして黒子からもある。

「何があり得ないんだよ」
「前から凄かったけど、最近出る雑誌出る雑誌彼が表紙じゃないですか、其れは嬉しいんです。」
「……」
「僕だって…涼太君の仕事してる姿好きですし、其処に惚れた部分もあります。ファンが増えることも別に覚悟してたんで良いんです。でも違うんです!!」
「…」
「学生の頃から知ってますけど、最近大人の色気とか出てきたと思いませんか?君の言葉を借りたらエロいんですよ、一番エロいのは僕の前でですが、そんなことは良いんです!」

良いのかよっというツッコミをビールとともに呑みこみ黙ったまま黒子を見つめた。

「テレビのお仕事とかも増えて来て、最近家に帰ってくるのも午前様で…でも其れは仕事だから仕方ないんです。でも許せないのは匂いなんです!」
「は?匂い?」

ダン!っと机を叩き身を乗り出した。
薄いTシャツ一枚に下は下着だけなのか、身を乗り出した時に襟ぐり越しに体が見えた。
黄瀬の趣味なのか、黒子の顔からは想像出来ない下着が見え青峰はでかくなったなと小さく呟いた。
そんな呟き等無視し其の侭の態勢で話し続けた。

「涼太君の匂いじゃない匂いがするんです!彼から彼の匂い以外がするのが嫌なんです!」

体を戻し、新しい缶のプルタブに手をかける。
青峰はもっと見たかったなと思いながら口を開いた。

「匂いって…あいつに匂いなんてあんのか?」

カシュッといい音を鳴らしならが開いた酎ハイをグイグイ飲んで行く黒子。
やめさせるためにさらに疑問を口にした。
その問いに黒子は女の顔をしながら言った。

「涼太君、中学の時から同じ香水使ってるんです。僕その匂いが凄く好きで………黙って香水調べて持ち歩くくらいに。」

恥ずかしいのか酔いなのかわからないが、顔を真っ赤にしながら体をもじもじさせ呟いた。

「あーあれか。部活終わりに振りまいてたな…んで、違う匂いって、たまたま仕事で付けたとかじゃねぇの?そういう仕事もあんだろ?」
「ありますけど………一度じゃなくて……何回か……」

勢いのあった声は徐々に小さくなっていき、顔も下を向き自分の膝をじっと見つめた。
黒子の脳内では良からぬ想像をしているのか、更に表情を暗くさせた。
其れを察知した青峰は短く息を吐き口を開いた。

「黄瀬に限ってないって。中学からお前にべったりだろ?」
「はい……」
「浮気なんてぜってーねぇよ。今まで一回でもあったか?」

無言でフルフルと首を横に振る黒子。

「だーかーら。こうやって俺の所にこなくてもよくなれよ」
「……善処します。」

暗かった表情が少し明るくなったのを見て青峰はわしゃわしゃと乱暴に頭を撫でてやった。
少し怪訝そうな顔を浮かべた黒子だったが、少し笑みを浮かべながら残りの酎ハイに口を付けた。


何時間経っただろうか。
テーブルに乗りきらなくなった空き缶が床に散乱し、黒子はテーブルに突っ伏して寝息を立てていた。
呑みながら舟を漕ぎ始めた黒子に寝るなと忠告はしたのだが其れを聞かずに寝てしまった黒子。
寝てしまった黒子を放っておいて暫く一人で飲んでいた青峰は、いい加減黒子を起こそうと体を揺すってみたが酒の所為か起きる兆候は見られない。
とりあえずベッドに運び布団を掛けてやる。
まだ赤みの引かない頬に少し触れぱっと手を離した。
黄瀬の事で振り回されるのは慣れてはいる。
だがこうして黒子が青峰を頼ることは本当に数少ない。
滅多に弱みを見せない黒子がだ。
そうさせるのは黄瀬だけだと思うといきなり怒りが湧いてきた。

「…これくらいの仕返しはいいだろ」

青峰は携帯を手に取りカメラを機動させた。
軽快な音が部屋に響く。
そのままメール画面を起動させ写メを添付しそのまま黄瀬へと送信した。
そして青峰もそのまま眠りについた。


ドンドンドンドン!!
近所迷惑という言葉が一番当て嵌まるだろう。
騒音のレベルを超えたノックで青峰は目を覚ました。
ベッドで寝ている黒子は微塵も起きる気配が無い。
この間にも盛大なノックは止むことをせずドアが壊れるのではないかというくらい叩かれている。
めんどくさがりながらもドアを開けた。

「邪魔するっスよ!!」
「うわぁ!?」

開けた瞬間に青峰を押しのけ上がりこんだ黄瀬。
めんどくさいのが来たと青峰は息を吐き早々にドアを閉めた。

「お前、来るなら連絡くらいしやがれ!…まだ5時じゃねぇか……近所迷惑って言葉しらねぇのかよ」
「電話ならしたっスよ!こんなメール送ってくるから仕事早く終わらせて飛んできたんスから!」

青峰が数時間前に送った写メだけが添付されたメールを見せながら泣きそうな黄瀬。

「黒子っちなんか泣いた後みたいな顔だし、しかも赤くなってるし、青峰っちに無理やり食われたんじゃないかって思ったらもう気が狂いそうで…」
「泣かせてねぇし、食ってもねぇよ。其れは酒の所為だ酒の。つか泣いたとしたらお前の所為だ」
「はぁ!?俺何にもしてねぇっスよ!」
「お前な……テツからここにきたんだよ。お前が浮気してんじゃねぇかって疑ってな」

浮気という言葉に意味がわからないという顔をする黄瀬に青峰は更に言葉を続ける。

「…お前からお前の使ってる香水とは違う香水の匂いがするんだと。それも何度も。んで浮気してんじゃねぇかって」
「…黒子っち俺の匂いとか覚えてんスか…」
「そこかよ………お前と同じ香水調べて持ち歩く程お前が好きなんだとよ。俺はその話を聞いただけで何もしてねぇよ」
「うわ…何それ…かわいすぎでしょ」

今にも悶え死にそうになっている黄瀬に頭を抱えたくなった青峰は黄瀬の背中を蹴った。

「ぐぇ!ちょ…なにするんスか!黒子っち起きちゃうでしょ!!」
「知るか。早く連れて帰って誤解解きやがれ。んでもう二度とこんな行動させないようにしろ。次あったらマジで食っちまうぞ」
「……んぅ……あお…みねく…ん……煩いです…………涼太君!?」
「黒子っちぃぃぃぃぃぃ」

起き上がった黒子に抱きつき再びベッドへと逆戻りした黒子。
まさか居ると思わなかった人物に抱きしめられ、自分がその相手に怒っている事を思い出した黒子は懸命に抜け出そうと試みた。
だが何時もより抱きしめる力が強く黒子の抵抗も虚しく抜け出す事は叶わなかった。

「俺、俺……黒子っちが一番っスよぉぉぉぉぉぉぉ」

まるで一世一代の告白をするかのように叫んだ黄瀬。
その叫びに黒子は体をぴたりと止める。
酔ってはいたがしっかりと記憶がある黒子は黄瀬の肩越しに青峰をみて睨みつけた。

「……君……喋りましたね……」
「さぁな」

この状態にめんどくさくなったのか青峰はどうでもいいように返事をした。
こうなっては自分でこの男をどうにかしなくてはならないのかと黒子は息を吐いた。

「黒子っち、浮気とか考えすぎっス。香水はただの移り香。」
「………言われなくても分かってます……でも」
「うん、黒子っちは自分に自信が無いんだよね。分かってる。でも俺が黒子っちしか愛せないって分かってよ」

自分が言いたかった事を言い当てられ黒子は黙り込み、縋りついてくる黄瀬をただ見つめた。
まっすぐ見つめてくる瞳は黒子しか写しておらず、浮気などしていない事など直ぐにわかる。
そして自分しか愛せない事も。

「……すみません。」
「ううん。俺もごめんね。他の匂いなんて付けてこないから」
「そうしてください。僕にこんな行動させないでくださいね」

ぶんぶんと音がするくらい首を縦に振る黄瀬に黒子は少し呆れながら笑い頭を撫でてやった。 

「……お前ら此処がどこかわかってんだろうな?」
「あ………」
「すみません。君の存在を忘れてました」
「つか、俺は帰って誤解とけっつたよな!?あぁ?」
「いーじゃないっスかぁ。黒子っち、帰って寝直そうか。俺今日オフなんス!」
「そうなんですか?ならそうしましょうか」

青峰の主張を尽く無視しながらベッドを抜け出し玄関にむかいはじめた。
床に転がった空き缶が黄瀬の足にあたり更に散乱する。

「あー青峰っちちゃんと掃除しなきゃ駄目っスよぉ。じゃお邪魔しましたぁ。」
「青峰君、お騒がせしました。また遊びに来ますね」
「これはテツが呑んだのも入ってんだよ!っておいこのままにして帰るんのかよ!?まじふざけんじゃねぇ!!」

その叫びも虚しく扉はがちゃんと音を立てて閉まった。

「もうくんじゃねぇぇぇ!!!」





初黒バスです! 何故か長くなってしまいました;; 携帯で見てる方見れてますでしょうか? とりあえず酔って青峰に黄瀬の事を愚痴る黒子って言うのを書きたかったんです! 全く違うものになりやがりましたwww 一応黄黒と言いたい! 青黄黒? んー一応青峰君は黒子が好きだけど、関係を崩したくなくて、結局黄瀬に取られちゃったポジです! わかりにくくてすみません;; とりあえず文才くれださい。 2012.11.14
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