
監督・製作・脚色:ゲイリー・ロス
製作:キャスリーン・ケネディ
フランク・マーシャル
製作総指揮:トビー・マグワイア
音楽:ランディ・ニューマン
出演:トビー・マグワイア(ジョニー・“レッド”・ポラード)
ジェフ・ブリッジス(チャールズ・ハワード)
クリス・クーパー(トム・スミス)
エリザベス・バンクス(マーセラ・ハワード)
ゲイリー・スティーブンス
(ジョージ・“アイスマン”・ウルフ)
ウィリアム・H・メイシー
(“ティック・トック”・マクグローリン)
デビッド・マックロウ(ナレーション)
キングストン・デュクール(サム)
エディ・ジョーンズ(サミュエル・リドル)
エド・ローター(チャールズ・ストラブ)
マイケル・オニール(レッドの父)
マイケル・アングラーノ(レッドの少年時代)
アーニー・コーレイ(レッドの母)
ヴァレリー・マハフィー(アニー・ハワード)
一頭の競走馬“シービスケット”を中心に、ジョッキー、馬主、調教師の3人のドラマが綴られる、という映画です。
私は競馬に興味は無いですし、馬自体にもあまり興味はありません。豚と同じ家畜カテゴリーの動物ですが、“家畜界のエリート”的な位置にいるので(食われもしないし)、ちょっと悔しい存在でもあったりします(笑)。
ですが、ストーリーには大変心惹かれるものがあったので映画館まで見に行ったわけですが、結局、レースシーンで燃えるは、馬のアップに萌えるはの大騒ぎでした。もちろん、実際に騒ぎはしませんでしたが、レースシーンでシービスケットが一着で入った瞬間は、本気でガッツポーズをしかかりました。それぐらい入れ込んで見入ってましたね。まあ、これで「明日から競馬をやろう!」とは思わないですけどね(笑)。
その、私が心惹かれたストーリーとは、「ドン底から這い上がる人のドラマ」であり、「セカンドチャン塔Xに懸ける人のドラマ」であり、「復活に懸ける人のドラマ」であるわけです。
主要キャラの内、これらのドラマを全て経験するのは、トビー・マグワイア演じるジョッキーのレッドですが、これが、レッドだけでなく、馬のシービスケットもそういう境遇を劇中でくぐり抜けていくんですよね。
それだけに、全てを乗り越えた二人が挑む最後のレース(劇中最後の、という意味で)はほんと感動的でしたね。
この映画、原作のノンフィクション小説を書いたのがこの映画の登場人物ではないという事で、“主人公”という立場の人物がいません。レッドもシービスケットも、この物語の主要登場人物(または馬物)の一人(または一頭)という扱いです。
映画が始まって最初に出て来るのはジェフ・ブリッジス演じるハワードですが、この人も主要登場人物の一人です。で、この人が金持ちのクセにいい人なんですよね。それも、スクリーンに登場すると安心感が感じられるぐらいです。
やはり、過去にいろいろ苦労があったせいなんでしょうかね。劇中、息子を事故で失ったり、妻に出て行かれたりといったドラマが描かれたりしますし、今の金持ちという地位も、“もとから”ではなく、一人で一から始めて築き上げた地位ですからね。
さらに、ハワードだけでなく、この映画の登場人物は基本的にみんないい人ばかりなんですよね。この映画に凄く爽やかな印象があるのは、この点もかなり大きな理由だと思いますね。特に、レッドのライバルであり親友であるジョッキーのウルフの終盤の行動や言動には泣かされかけましたね。驚いたのは、このウルフを演じたゲイリー・スティーブンスという人、役者じゃなくて、現役のジョッキーなんだそうですね。演技の才能があったのか、それとも粗が出ないようにうまく撮ったのか、とにかく、演技派俳優に混じって演技していても違和感が全然ありませんでしたね。プログラムでこの事実を知るまで、この人は俳優だという事に全く疑問を持ってませんでしたからね。
レースの勝ち方について的確なアドバイスを送る調教師、クリス・クーパー演じるスミスもいいキャラクターでしたね。当然、この人も“いい人”です。足の骨折で処分されかかってる馬を買い取って助けてやるというエピソードが出て来る通りの、まさにナイス・ガイ。その時の「ケガしたからって、命あるものを殺すことはない」は名ゼリフでした。病気したからって、家畜を「処分」するのも間違ってると思います(関係無い話)。
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