最‘狂’絶叫計画


SCARY MOVIE 3
03年 アメリカ映画 85分

全米懲りずに最強絶叫ォォォー!!

監督:デビッド・ザッカー
出演:アンナ・ファリス(シンディ・キャンベル)
    サイモン・レックス(ジョージ)
    チャーリー・シーン(トム)
    レスリー・ニールセン(ハリス大統領)
    アンソニー・アンダーソン(マハリク)
    ジョージ・カーリン(アーキテクト)
    クイーン・ラファティ(オラクル)
    エディ・グリフィン(オルフェウス)
    レジーナ・ホール(ブレンダ・ミークス)
    ドリュー・ミクスカ(コーディ)
    デニス・リチャーズ(アニー)




<あらすじ>
交通事故で妻を失い、牧師を辞めた男の住む農場に、ミステリーサークルが出現した。だが、弟が突然、「ラッパーになる」と言い出し、ラップバトルに出場するために、農場から出て行ってしまった。
一方、TVのレポーターになっていたシンディは、「見ると7日後に必ず死ぬ」という呪いのビデオの存在を知り、取材を始めるが、自身もそのビデオを見てしまい、電話口から響く謎の声に死の宣告をされるのだった。

一方、全国各地で宇宙人の目撃が相次ぎ、「宇宙人の地球侵略に違いない」と、大統領が冷静にパニックを起こすのだった。



<見た後の個人的感想>
乱心する大統領 『最終絶叫計画』『最新絶叫計画』と続いた、原題『スケアリー・ムービー』シリーズの第三弾です。
『ターミネーター』『ハリポ』のように、なぜかこのシリーズも3作目で監督を変え、イメージチェンジを図ってきました。
今回メガホンをとるのは、『裸の銃を持つ男』でお馴染みのデビッド・ザッカーです。『裸の銃〜』に大笑いした過去を持つ私としては大変嬉しい変更でしたね。これまではビデオ待ちにしていたこのシリーズですが、辺鄙な所での公開にも関わらず、わざわざ劇場まで見に行ったのも、『裸の銃〜』のような爆笑映画になってる事を期待しての事でした。
『絶叫計画』シリーズは、メインが映画のパロディです。オリジナルの刑事物ストーリーに、ギャグやパロディが重ねられていた『裸の銃〜』よりも、どちらかと言うと『ホット・ショット』に近いタイプの映画ですかね。なので、『絶叫計画』の最新作でありながら、昔の大ヒットコメディシリーズ2作を合わせたような映画でもあるんです。
しかも、その両シリーズの主演、チャーリー・シーンとレスリー・ニールセンが揃って出てるなんて、あまりに素晴らしいキャスティングです。まあ、どちらも脇役ではあるんですが、この二人がパロディ映画に揃って出演というだけで、何だかとっても有り難い事のような気がしてしまいます。

さて、この映画でパロられるのは、まず『ザ・リング』と『サイン』。この2作をベースとして、『8マイル』『リローデッド』『アザーズ』などのパロディが出て来ます。
面白いのは、これらの映画のパロディがそれぞれ単品で出てくるのではなく、一本のストーリーに沿って出てくるところです。要するに、この映画のストーリーは、ベースとなる『ザ・リング』と『サイン』の2作をうまく融合させた、独自のストーリーになっていて、そのストーリーの流れにうまく乗るような感じで、上記の映画のパロディが出てくるんです。
この見事な各映画のストーリーのクロスオーバーぶりは、「スーパーロボット対戦」シリーズを思い出すほどです(マニアックな例え・笑)。
ただ、そのメインのストーリー自体、かなりいい加減な展開を見せまくるんですが、そこはまあ、コメディ映画のストーリーという事で、欠点や脚本の穴というわけではないですからね。

宇宙人とサマラもどきから隠れる3人 ちなみに、繰り広げられるギャグ、パロディの数々は、ほんとバカでくだらないです(もちろん、褒め言葉です・笑)。知的な笑いを好む人にとっては、「どこが面白いのかさっぱり分からない」、という事にもなりかねないぐらいですね。
何しろ、オチに使われるトドメのギャグがウンコだったりシッコだったりゲロだったりオッパイだったりしますからね(爆)。子供向けの映画かこれは(笑)。
まあ、こういったシモネタが出てくるのはこの『絶叫計画』シリーズでも『裸の銃〜』シリーズでもあったお約束みたいなものですからね。個人的にはこういった下品なギャグはあまり好きじゃないんですが、『絶叫計画』シリーズの中では、まだ低俗さが薄まった感はありましたね。大変な進歩です(笑)。
もちろん、ギャグはシモだけではありませんよ。「ベッドから飛び起きたら、電灯の笠に頭をぶつける」といった、ドリフのような分かりやすい一発ギャグも要所要所で登場します。これで、意味も無くタライが落ちてくれば最高だったのに(笑)。
パロディネタに関しても、この映画のストーリーの性質から、「この場面でこの映画のパロディが出るのか!」という笑いがあるんですよね。これは前シリーズではあまり感じられなかったタイプの笑いでした。

また、差別ネタや子供の虐待ネタなんかが平気で出て来たりするんですが、こういうのを見ると「向こうの人のバカバカしいギャグにかける情熱は並ならぬものがあるな」とか思いますね。子供が、車に撥ねられて景気よく吹っ飛んで行く(もちろん、吹っ飛ぶのは人形)なんてギャグ、日本では考えられないですよね。



<プログラム情報>
・定価300円。横長の紙一枚の二ヶ所折りたたんで、約4ページ分。
・イントロダクション、プロダクションノート、ストーリー、主要キャストのフィルモグラフィーなど


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