ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン


タフでなければ生き残れない!!

THE RUNDOWN
03年 アメリカ映画 104分

監督:ピーター・バーグ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:ザ・ロック(ベック)
    ショーン・ウィリアム・スコット(トラビス)
    クリストファー・ウォーケン(ハッチャー)
    ロザリオ・ドーソン(マリアナ)
    ユエン・ブレムナー(デクラン)
    ジョン・グリース(ハーベイ)
    アーニー・レイズ・ジュニア(マニート)






<あらすじ>
バウンティハンターのベックは、暗黒街の大立者から、アマゾンのジャングルに旅立った息子を連れて帰って来いという依頼を受ける。ベックは、この件が片付いたら、引退して、褒賞金でレストランを開業しようと考えていた。

目的地のジャングルの近くには金鉱があり、ハッチャーという男が独裁者のごとくふるまい、住民達に苛酷な労働条件で穴を掘らせていた。ジャングルには、ハッチャーに反旗を翻したゲリラが潜んでいるのだった。
ベックのターゲットである依頼人の息子トラビスは、この地に伝わる黄金の秘宝伝説の謎を解き明かしていた。その秘宝は売ればとんでもない値がつくほどのお宝なのだ。

陰謀渦巻くジャングルにやって来たベックは、早々にトラビスの身柄を確保するが、ハッチャー一味やゲリラ達、モンキーなどに襲われるハメとなるのだった。



<見た後の個人的感想>
ロック様 “ポスト・シュワ”の異名をとる新星マッチョ・アクション・スターのザ・ロックことロック様の主演第二弾です。
前回の『スコーピオン・キング』は普通の規模で公開されたんですが、なぜか今回はいやに小規模な公開になってましたね。なぜなんだろうと思ったら、その内容がいかにも“主演俳優のアクションメイン!”という感じのもので、言ってみればジェット・リーの主演作みたいなものでした。この手の映画は日本ではそんなにウケが良いわけではないですからね。
あと、『スコーピオン・キング』の時は、『ハムナプトラ』みたいな派手なVFXを使ったアクション巨編みたいな雰囲気を出していましたが(実際見たらやっぱりロック様メインの映画でしたけど・笑)、今回はそういった派手さが無く、もはや、宣伝の段階で「この映画のメインはロック様のアクションのみ」というな感じを出してましたからね。これでは、この規模での公開も仕方が無いところでしょう。
それに、映画自体、アクション映画としてはちょっと平凡な内容ではありましたね。正直、この内容では例えシュワ主演でもそんなにヒットしなかったと思います。

主な舞台がジャングルで、ジャンル的には“アクション・アトベンチャー”に含めたいような映画です。が、アドベンチャーな雰囲気があんまりないんですよね。むしろ、「マッチョマンがジャングルをウロウロしながらその筋肉アクションを披露しつつ、相棒との掛け合いで笑いを頂戴する」というタイプの映画でした(どんなタイプだ・笑)。
それに、アマゾンのジャングルなんて言うと、何だか見たことも無いような生物がわんさといそうですが、この映画のジャングルで出てくる生き物は、ロック様を始めとする人間以外ではモンキーが出てくる程度です。ジャングルというより、その辺の森を探検してるみたいです。

若者を脅すロック様 ですが、メインであるところの「ロック様のアクション」に関しては、もう文句無しに満足出来るものでした。『スコーピオン・キング』以上に力が入ってましたね。
もうこの人、アクションの迫力がその辺の「たまにアクションに手を出す人」とは段違いです。しかも、最近はその手の、「アクションシーンに本物の迫力が欠けてるアクション映画」が多かったですからね。それだけに、アクション映画ファンとしては、このロック様のアクションの迫力にはもう単純に大喜びでしたね。

現役プロレスラーという、言わば格闘技界出身のアクションスターと同じカテゴリーではあるんですが、アクションシーンではプロレス技をメインに使うというわけではないんですよね。これ見よがしに使わずに、ここぞというところで披露するという感じです。
例えるなら、シュワ系の筋肉スターが、要所覧v所でプロレス技を使ってるといった感じでしょうか。
さらに、パワーで押し切るというただの筋肉アクションではなく、ワイヤーを使ったアクションを見せたりと、技術面の高さまで見せ付けてきます。
凄いのは、そのワイヤーアクションが様になってるところですね。基本的には、攻撃を受けて吹っ飛ぶところでワイヤーが用いられるんですが、たまに攻撃をかわす時や技を仕掛ける時にも使われます。
で、それがまた驚くほど優雅なんですよね。こんな体型の男が宙に舞ってる姿を見て優雅さを感じるなんて考えられないです。
思えば、『スコーピオン・キング』のラストでも、仰向けに倒れた状態から一瞬で立ち上がるという、この体格の人がやれるとは思っても見なかった芸当を披露してましたからね(ちなみに、これはワイヤー無しでした)。
ほんと、凄い男です。さすが自分を“様”付けで呼ぶだけの事はあります(笑)。

苦戦するロック様 『スコーピオン・キング』では剣劇アクションを主に見せていましたが、今回は格闘アクションを見せてくれました。さらに、それだけではなく、クライマックスでは銃撃アクションも大サービスしてくれました。
で、この銃を持った時の輝きっぷりは、いかにもマッチョアクションスターだなぁ、という感じがして良かったですねぇ。

このように、まさに超人級のアクション演技が出来、さらにもともとプロレス界のスターという事で、スター性もバッチリという、アクション俳優としてすでに死角無しな状況です。
ですが、そういった“自らのアクション”がメインの映画に出続けると、立場が“ポスト・シュワ”から“ポスト・ヴァン・ダム(またはセガール)”という方に行ってしまいます。そうなると、下手したら数年で未公開スターの仲間入りを果たす結果になってしまいます。個人的には、“自らのアクションがメイン”という映画の方がいいんですけどね。難しいところです。
ともかく、せっかくの逸材がヴァン・ダムのように埋もれたまま終わってしまうというのはもったいない話です。なので、これからは出る映画を慎重に選んでいってほしいですね。



<プログラム情報>
・定価600円。全18ページ。プログラムサイズ“普通”
・イントロダクション・ストーリー各1ページ
・ザ・ロックについて1ページ
・映画とロック様についての解説2種類、各2ページ
・プロダクション・ノート2ページ


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