ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS 2


喰ってやる

JEEPERS CREEPERS2
03年 アメリカ映画 102分

監督・脚本:ビクター・サルバ
出演:レイ・ワイズ(タガート)
    ジョナサン・ブレック(ザ・クリーパー)
    ギャリカイ・ムタンバーワ(ディアンドレ・デイビス)
    エリック・ネニンジャー(スコット・ブラドック)
    ニッキー・エイコックス(ミンクシー・ヘイズ)




<あらすじ>
トウモロコシ畑で、タガート家の次男が謎の怪物につれ去られる事件が発生した。その怪物とは、23年毎に現れては、23日間人々を食らい続けるという謎の行動でお馴染みのクリーパーなのだった。

クリーパーは、次は高校バスケの試合から帰る途中である、選手や監督、チアリーダー達の乗ったバスを襲撃するのだった。手製の手裏剣で車をパンクさせて足止めをした後、ゆっくりジワジワと中の連中を驚かす。そんな中、チアリーダーの一人ミンクシーは、突如予知夢のようなものを見る能力を得、それで、今襲いかかろうとしている怪物の正体が分かるのだった。そう、こいつは自分達をとって食おうとしているのだ!

という、生き残る上で役に立たない情報はほっといて、バスの無線で助けを呼ぼうとする学生達。そして、タガート親子が乗るトラックがその無線を偶然キャッチ。タガート親子は復讐の為、クリーパーの後を追っていたのだ!



<見た後の個人的感想>
案山子に擬態するクリーパー 『ジーパーズ・クリーパーズ』の続編ですが、去年の『デッドコースター』みたいに、邦題では続編映画である事を隠されてしまいました。まあ、前作の日本での評判を考えると無理もない話ではありますが(笑)。
でも、タイトルの語呂的には、“ジーパーズクリーパーズ”よりも“ヒューマンキャッチャー”の方が言いやすいですし、なんとなくかっこいい気もしますね。なので、この映画が続編である事を当たり前のように知ってる私にしてみれば、むしろ良い邦題だと言えなくもないです。

さて、そんな『ヒューマン〜』ですが、今回も例の翼の生えた謎の怪物“クリーパー”が大暴れします。
前作では、前半の展開が怪物が人を襲う映画とはまた違う演出になっていたせいで(しかもそれが、恐怖感を煽ってくれる怖いものだったので)、肝心の怪物が登場してから映画がおかしな方向に進んだように感じられるという、困った現象が起きていました。
ですが、今回は「怪物が人を襲う映画」というのが前提になっているので、前作のような、ガッカリ感を味わうような事はなくなりましたね。

食料達 このクリーパーですが、ホラー系モンスターとしてはなかなかユニークな奴だったので、続編を作るならもっとこいつの活躍シーンを増やしてほしいと思っていたのですが、その通りの映画になってくれてました。
さらに、こいつと互角に戦える奴が出て来たら面白いだろうなとも思っていたところ、それにかなり近いキャラが登場してました。息子を殺された事で復讐に燃えるオヤジというキャラで、自作の兵器をトラックに積んで、もう一人の息子と共にクリーパーの後をひたすら追うという熱い奴です。

ですが、ストーリーのメインとなるのは、このオヤジとの対決ではなく、バスで移動中の学生たちとの攻防です。対決はクライマックスまでおあずけとなります。
前作の主人公達は、車で逃げながら、民家に寄ったり町に行ったりしましたが、今回は、舞台がほぼバスの中のみです。しかもこのバスはパンクをしていて動く事が出来ません。まあ、『ナイト・オブ・ザ・リヴィングデッド』の一軒家みたいなスペースなわけですね。若者達はここに閉じこもりながらなんとかクリーパーの攻撃を凌いで行く、という展開になります(ただ、窓を塞ぐ道具とかも無いので、中で泣き叫ぶぐらいの事しかやる事が無いんですが)。
前作と違って舞台が限定されたわけですが、それにより恐怖感が出てるかと言うと、別にそうでもなかったりするんですけどね。
その代わり、「若者達がこの状況からどう生き延びるか」というのと、「クリーパーは次はどんな行動をして若者達を驚かせるのか」という面白さがあります。で、クリーパーの行動と、それを見てビビるなどのリアクションをとる学生達、という一連の行動を見ているのがなかなか楽しかったりします(“怖い”じゃないのか・笑)。
リアクションと言えば、前作でクリーパーに襲われる人を演じたジャスティン・ロングの極上の恐怖演技を思い出しますが、今回はあそこまで凄い恐怖顔を見せてくれる人はいませんでしたね。まあ、映画の演出上の問題もあると思いますが(前作は、襲って来てるのか具体的に何者なのか、観客にも分からないという状況でしたからね)。
その代わり、ジャスティン・ロングは今作でも顔を出してましたね。予知夢の中に現れて危険を告げるという、あまり登場人物の役に立たない形での出演でしたが(笑)。


これがクリーパーだ! さて、この映画を楽しめるかどうかのポイントは、クリーパーの存在と、その行動を楽しんで見られるかどうかにかかってるような気がしますね。その正体の謎っぷりといい、自在に空を飛んだりワイヤーワークで大ジャンプしたりといった機動性など、確かにユニークな奴ではあります。
ですが、いかんせん、劇中での人を殺す数が少ないんですよね。何か、一気に殺さずにジワジワとビビらせてから殺すという、ちょっとフレディ的なところがあるんですよね。今回なんて、獲物があんなにいたのに、数えるほどしか死ななかったんで、次回作からはもうちょっとこの辺を頑張ってほしいです。
クリーパーは“殺人鬼”なんかではなく、“怪物”なので、基本的な戦闘力はかなりのものです。と言う事は、続編ではアクション面をさらに派手にパワーアップさせることが可能な逸材なわけですね。もしシリーズが続くなら、その辺も頑張っていただきたいですね。今回も、空から襲い来る所なんてとってもイカしてましたからね。



<プログラム情報>
・定価600円。全22ページ。プログラムサイズ“普通”
・イントロダクション・ストーリー、各1ページ
・映画の解説2ページ
・ホラー愛好家、現場制作者など計5名による『ヒューマン〜』についての座談会2ページ
・プロダクション・ノート4ページ
・前作のあらすじ1ページ


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